ドルテグラビル・テノホビル アラフェナミドによる初期HIV治療の体重増加は回避できるか?:Opti-DOR試験
Initial HIV Therapy for Adults and Treatment-Associated Weight Gain: The Opti-DOR Randomized Clinical Trial
背景
ドルテグラビル(DTG)とテノホビル アラフェナミド(TAF)を含む初回抗レトロウイルス療法(ART)では体重増加が問題となっている。
南アフリカUniversity of the WitwatersrandのWoodsら(Opti-DOR)は、未治療HIV感染成人600名を対象に、ドラビリン(DOR)・ラミブジン(3TC)・テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩(TDF)と、DTG・エムトリシタビン(FTC)・TAFを比較する第3相RCTを行い、48週時のHIV RNA<50コピー/mL達成率(一次アウトカム)と体重変化を検証した。
結論
一次アウトカムは、DOR/3TC/TDF群89.0%、DTG/FTC/TAF群90.7%で、TDFのTAFに対する非劣性が示された。体重増加中央値は3.0kg vs. 5.0kg、ベースラインから5%以上の体重増加は41.1% vs. 56.8%であり、TDF群の方が体重増加は少なかった。
評価
現代的なINSTI+TAF療法とDOR+TDF療法を初回治療で直接比較し、後者の非劣性を示した。ただし、INSTI中心処方には耐性バリアの高さというメリットがあり、TDFには骨密度低下というデメリットがある。標準治療を代替するものとはみられず、体重増加リスクが高い集団への補完選択肢、という位置づけになる。試験自体の問題点としては、差をDORまたはTDFの単独効果に帰せないこと、48週以降の心血管・代謝転帰が不明であること、がある。


