COVID-19後遺症のブレインフォグに認知リハビリ
Cognitive Rehabilitation and Functional Outcomes in Long COVID-Related Cognitive Impairment: A Randomized Clinical Trial
背景
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後遺症における認知機能障害(ブレインフォグ)は日常生活を著しく阻害するが、確立された治療法が存在しない。
イギリスUniversity College LondonのVanovaらは、客観的な認知障害を有する30〜60歳の患者78名を対象に、個別化された目標指向型認知リハビリテーション(CR)の有効性を検証するRCTを実施した(対照: 通常治療)。
一次アウトカムは、ランダム化後3ヵ月時点の参加者事故報告による目標達成度スコアであった。
結論
CRの一次アウトカム効果を認めた:調整平均差2.88。この目標達成度の優位性は、効果量は小さくなったものの、6ヵ月時点においても調整平均差1.72と有意に持続していた。
評価
COVID-19後遺症の認知障害に対し、持続的な機能改善をもたらすリハビリ介入法を示した初のクラスIIエビデンスとなる研究である。従来の認知機能トレーニングとは異なり、個人の日常生活目標に直接アプローチするCRの臨床導入可能性を示した意義は大きく、今後の診療ガイドライン改訂やサービス提供の決定にインパクトを与える。一方、試験規模は小さく、行動介入の特性上非盲検化試験でプラセボ効果や期待バイアスの影響が否定できず、参加者が白人や高学歴者に偏っている。


