髄膜炎菌B型ワクチン4CMenBは高リスクMSMの淋菌感染に無益:GoGoVax試験
Meningococcal B Vaccine to Prevent Neisseria gonorrhoeae Infection
背景
淋菌感染症には承認されたワクチンがなく、髄膜炎菌B型ワクチン4CMenBの交差予防効果が観察研究で示唆されている。
オーストラリアGriffith UniversityのSeibら(GoGoVax)は、高リスク男性同性愛者(MSM)654名を4CMenBを2回投与する群とプラセボ群に割り付け、性感染症のスクリーニングを2年間、四半期ごとに実施するRCTを行った。
一次アウトカムは、プロトコル遵守集団における、ワクチンまたはプラセボ投与後の淋菌感染症の初回発生であった。
結論
ワクチンの一次アウトカム効果は認められなかった:48.1/100人年 vs. 47.8件/100人年(発生率比1.01;ワクチン有効率−0.5%)。重篤有害事象は4.7% vs. 2.8%であった。
評価
観察研究のメタアナリシスが示したリスク低下38%と異なり、盲検化された大規模RCTで高リスクMSMにおける効果を否定した。DOXYVAC、MenGOとも整合し、交絡の影響を受けた従来知見を修正する。ただし、女性・若年者・感染歴の少ない低リスク集団には一般化できない。英国の接種事業については実臨床データを含め継続評価中であるというが、淋菌特異的抗原を標的とした新規ワクチンの開発が王道であろう。


