活動性SLEにオビヌツズマブ:ALLEGORY試験
Efficacy and Safety of Obinutuzumab in Active Systemic Lupus Erythematosus
背景
全身性エリテマトーデス(SLE)においてCD20を標的とするB細胞枯渇療法は重要視されているが、既存の抗CD20抗体は不十分である。
アメリカNorthwell HealthのFurieら(ALLEGORY)は、増殖性・膜性ループス腎炎を伴わない活動性SLE患者303名を対象に、糖鎖改変型タイプII抗CD20モノクローナル抗体オビヌツズマブの有効性と安全性を検証する第3相RCTを実施した(対照: プラセボ)。
一次アウトカムは、52週時点でのSRI-4反応率であった。
結論
オビヌツズマブの一次アウトカム効果を認めた:76.7% vs. 53.5%。二次アウトカムであるBICLA達成率(62.0% vs. 40.1%)やステロイド減量維持率(80.0% vs. 54.1%)においても、オビヌツズマブが優った。
評価
同薬はすでにREGENCY試験結果によりループス腎炎に対して承認済みであり、SLEへの効果に驚きはない。適応拡張の承認は確実とみられるが、SLEではBAFF阻害薬(ベリムマブ)やIFN-I受容体抗体(アニフロルマブ)が先行しており、棲み分けや併用が問題となる。なお、試験自体としては、中枢神経系SLE患者が除外されている点や、52週を超える長期的安全性が未評価である点は課題が残っている。


