週2時間以上の筋トレは米国女性のMACEリスクを20%低下させる
Resistance Training, Aerobic Activity, Television Viewing, and Risk of Major Cardiovascular Events in U.S. Women
背景
長期的なレジスタンス運動(RT)が心血管系の健康に及ぼす影響が注目されているが、女性において有酸素運動や座位行動をも考慮に入れたエビデンスは。
アメリカHarvard T.H. Chan School of Public HealthのGiovannucciらは、Nurses' Health StudyおよびNurses' Health Study IIの参加者117,025名を対象に、長期的RTと主要心血管イベント(MACE)リスクとの関連を検討する前向コホート研究を実施した。
一次アウトカムは、MACE(非致死的または致死的な心筋梗塞[MI]・脳卒中・冠動脈バイパス術[CABG]・経皮的冠動脈インターベンション[PCI])である。
結論
平均14.5年間の追跡で、一次アウトカムは5,459件発生し、RTを週2時間以上行う女性は行わない群と比べ主要CVDリスクが20%低く、心筋梗塞では44%低かったが、脳卒中との関連は明白でなかった。有酸素運動・RT(週1時間以上)・低テレビ視聴(日2時間未満)の推奨基準をすべて満たす群は、RTを満たさない群よりも主要CVDリスクがさらに低下した(HR: 0.60 vs. 0.73)。
評価
米国女性におけるRT・有酸素運動・座位行動のMACEに対する複合効果を最大5回の反復評価で捉えた、おそらく最長期の調査である。RTの継続性(追跡期間の75%以上維持)や上下肢双方のトレーニングが、より強いリスク低下と関連することを示し、臨床実践や運動ガイドラインにインパクトを持つ。一方、単一の医療従事者集団を対象とした観察研究であるため他集団への一般化可能性には注意が必要であり、自己申告による活動量評価の限界や、脳卒中リスクに差がみられなかったという機序の解明について、さらなる検証の余地を残している。


