軟骨無形成症児に経口薬infigratinib登場:PROPEL 3試験
Phase 3 Trial of Oral Infigratinib in Children with Achondroplasia
背景
軟骨無形成症に対する既存の注射薬に代わる経口治療選択肢の確立が望まれている。
オーストラリアのMurdoch Children’s Research InstituteのSavarirayanら(PROPEL 3)は、3〜17歳の軟骨無形成症児114名を対象に、選択的FGFR1-3チロシンキナーゼ阻害薬infigratinibの有効性と安全性を検証する第3相RCTを行った(対照: プラセボ)。
一次アウトカムは、52週目におけるinfigratinib群とプラセボ群の年間身長成長速度(annualized height velocity: AHV)のベースラインからの変化であった。
結論
Infigratinibの一次アウトカム効果を認めた:+1.58 cm vs. −0.16 cm。軟骨無形成症特異的身長zスコアの変化量でも0.32の有意な改善を認め、良好な骨成長促進効果が示された。有害事象の発生率は両群同等(96% vs. 95%)で、治験薬に起因する重篤有害事象や投与中止例はなかった。
評価
BridgeBio Pharmaの創薬で、初の経口薬という利便性に加え、FGFR3のリン酸化を直接阻害して複数の下流シグナルを抑制する、という独自の作用機序が高く評価される。承認は確実とみられるが、すでに今年、週1回投与のCNPプロドラッグTransCon CNP が承認されており、この分野の競争は激しい。


