リファンピシン耐性結核に対し新規6ヵ月治療戦略を開発:BEAT Tuberculosis試験
A Pragmatic Trial of a 6-Month Strategy for Rifampicin-Resistant Tuberculosis
背景
リファンピシン耐性結核の現在の標準治療は長期・複雑であり、より安全で効果的な短期間の選択肢が求められている。
南アフリカJose Pearson TB HospitalのConradieら(BEAT Tuberculosis)は、妊婦や6歳以上の小児を含むリファンピシン耐性結核患者403名を対象に、ベダキリン・リネゾリド・デラマニド等を用いた6ヵ月間治療戦略の有効性・安全性を検証する第3相RCTを行った(対照:9ヵ月間の標準治療レジメン)。
一次有効性アウトカムは、治療終了時および無作為化後76週時点での治療成功(治癒または治療完了)、安全性アウトカムは、グレード3以上の有害事象であった。
結論
6ヵ月治療の一次アウトカム非劣性を認めた:86.1% vs. 86.0%(調整リスク差−0.2%ポイント)。グレード3以上の有害事象は6ヵ月群で31.2%、標準群で37.0%に発生し、死亡者は両群とも10名であった。
評価
この方向では、短期間レジメン(BPaL等)がすでに存在するが、これは、そこで禁忌とされた小児や妊婦、フルオロキノロン耐性例に対しても適応可能な、デラマニドを含む6ヵ月戦略であり、非劣性を確認した。結果はすでに2024年6月改訂のWHOガイドラインに反映されている。一方、単一国での検証であること、標準検査の限界による薬剤耐性データの欠落、リネゾリドによる貧血等有害事象が、課題である。


