原発性膜性腎症にオビヌツズマブ登場:MAJESTY試験
Obinutuzumab or Tacrolimus in Primary Membranous Nephropathy
背景
原発性膜性腎症治療には限界が多い。
アメリカMayo ClinicのFervenzaら(MAJESTY)は、B細胞枯渇作用がより強力とされるII型抗CD20抗体オビヌツズマブの有効性・安全性を検証するため、タクロリムスを対照とした国際第3相RCTを実施した(n=142)。
一次アウトカムは、104週時点での完全寛解(尿蛋白/クレアチニン比が0.3以下で、推定糸球体濾過量[eGFR]が安定)であった。
結論
オビヌツズマブのタクロリムスに対する一次アウトカム優越を認めた:37% vs. 6%。104週時点の完全または部分寛解率は、オビヌツズマブ群が51%、タクロリムス群が13%であった。グレード3以上の有害事象や重篤感染症の発生率に群間差はなかった。
評価
第一世代リツキシマブを超えようとする第二世代薬の、癌から自己免疫疾患への適応拡張試験(現在後者ではループス腎炎で承認済み)であり、成功した。より早期かつ持続的な抗PLA2R自己抗体の減少と完全寛解の導入(12ヵ月時点の完全寛解率24% vs. 14%)が確認され、リツキシマブで効果不十分な高リスク患者に対する新たな治療オプションになりうる。承認は確実とみられるが、リツキシマブ対照でない、オープンラベルである、末期腎不全への進行などの長期的な安全性・予後を評価するには104週の追跡期間では不十分、という限界もある。


