慢性B型肝炎にアンチセンスRNA薬bepirovirsen登場:第3相B-Well 1&2試験
Phase 3 Results of Bepirovirsen Treatment for Chronic Hepatitis B Virus Infection
背景
慢性B型肝炎ウイルス(HBV)感染症に対する核酸アナログ製剤治療には、未だ限界が多い。
中国Southern Medical UniversityのHouら(B-Well 1・B-Well 2)は、非肝硬変の慢性HBV感染患者1,838名を対象に、アンチセンスRNA薬bepirovirsen(HBVの全mRNAおよびpgRNAを標的化)を週1回、24週間皮下投与する国際共同第3相二重盲検RCTを実施した(対照: プラセボ)。
一次アウトカムは、72週時点での機能的治癒であった。
結論
Bepirovirsenの一次アウトカム効果を認めた:20% vs. 0%(B-Well 1)、19% vs. 0%(B-Well 2)。ベースラインHBsAg量が1,000 IU/mL以下の層では、治癒率がB-Well 1で25%、B-Well 2で28%に達した。有害事象はベピロビルセン群の91%で報告され、ALT上昇などがみられた。
評価
GSKの創薬で、従来の核酸アナログ療法によるHBsAg消失率(8〜10年継続で3%)の限界を突破し、24週の追加で約2割の機能的治癒を達成し、生涯治療からの離脱可能性をも示した、ランドマーク結果である。承認は確実とみられるが、本試験の対象は、非肝硬変・低HBsAg量患者に限られていた。また、ALT上昇等の重篤有害事象も発生しており、臨床導入では1〜2週間隔の厳格な頻回モニタリングが不可欠となる。


