次世代黄熱生ワクチンvYFは有望
Immunogenicity and Safety of vYF, a Yellow Fever Vaccine − A Phase 2 Trial
背景
黄熱の従来型ワクチンYF-VAX(鶏卵を用いて製造)は、供給不足や製造効率に限界があり、Vero細胞(サル腎細胞)を用いて製造される次世代生ワクチンvYFが期待されている。
フランスSanofiのFeroldiらは、18〜60歳の成人568名をvYFまたはYF-VAXに割り付け、免疫原性と安全性を検証する第2相試験の中間解析(1年後)を報告した。
結論
投与29日後のセロコンバージョン率はvYF群で99.7%、YF-VAX群で99.4%で、非劣性の基準を満たした。中和抗体価は投与29日後にピークに達し、1年後も97%以上の参加者で保護レベルとされる1:10以上の値を維持した。安全性についても、頭痛(約36%)や接種部位の痛み(約29%)が主な副反応であり、両群間でプロファイルに有意差はなかった。
評価
Sanofiのプロジェクトで、Vero細胞培養による生ワクチンは旧来技術だが、アウトブレイク時の迅速な増産と持続可能な供給を可能にする点が重要である。ただし、生ワクチン特有の副反応(YEL-AVD)リスクは残っている。現在進行中の5年間の追跡調査や小児・高齢者をも組み込んだ第3相試験の結果が待たれる。


