IgA腎症におけるイプタコパンの長期効果を確認:APPLAUSE-IgAN試験
Iptacopan in IgA Nephropathy − Final 24-Month Data
背景
IgA腎症には補体代替経路の過剰活性化が深く関与する。
イギリスUniversity of LeicesterのBarrattら(APPLAUSE-IgAN)は、補体B因子阻害薬イプタコパンが、進行リスクの高いIgA腎症患者477名を対象に、腎機能を長期的に保護できるかを検証する第3相RCTを行った(対照:プラセボ)。
一次エンドポイントは、24ヵ月間の年間推算糸球体濾過量(eGFR)であった。
結論
イプタコパンの一次エンドポイント効果を確認した:−3.10 mL/min/1.73m2 vs. −6.12 mL/min/1.73m2。イプタコパンは、腎不全等の複合エンドポイント発生リスクをプラセボ比43%低減させた(HR 0.57)。実薬群は、補体阻害に伴う莢膜抗原保有菌(肺炎球菌等)による重症感染症リスクがプラセボ群より高かった(6.7% vs 2.1%)が、全例が回復した。
評価
同試験の9ヵ月結果(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2410316)を長期確認する結果である。蛋白尿の持続的減少効果(9ヵ月時点では38.3%減)においてだけでなく、長期的な腎機能(eGFR)維持効果においても強力なエビデンスを示した。また、近年普及しているSGLT2阻害薬併用患者においては、さらなる上乗せ効果が示唆されている。


