前十字靱帯再建術後6ヵ月における体重増の原因は
Body-Weight Changes and Physical Activity After Anterior Cruciate Ligament Reconstruction

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Journal of Athletic Training
年月
March 2026
61
開始ページ
223

背景

前十字靱帯再建術(ACLR)後のリハビリ期は、身体活動(PA)の急激な低下により体重増加を招きやすく、将来的な変形性膝関節症や代謝疾患のリスクを高める懸念がある。
アメリカUniversity of NebraskaのWellsandtらは、初回ACL再建術後の患者61名を対象に、術後6ヵ月間の客観的な身体活動量および座位時間が、5%以上の体重増加を予測する因子となるかを検討するケースシリーズ研究を行った。回復戦略を最適化するため、PAパターンと体重変化の相関を分析した。

結論

ACLRから6ヵ月で患者は平均2.2kg体重が増加し、特に男性は女性(1.1kg)の約3倍にあたる3.4kgと有意に増加した。術後6ヵ月までに5%以上の体重増加を来した割合は男性で44.4%、女性で17.6%であった。しかし、加速度計で測定した歩数や中高強度の活動量(MVPA)、座位時間は、5%以上の体重増加を予測する有意な因子にはならなかった。

評価

著者らの結論は、体重増は男性でのみ有意で、その予測因子は未だ見当たらない、というものである。最も考えやすい活動量が予測因子とならなかった理由として、加速度計で捉えきれない筋力トレーニングによる筋肉量増加や、エアロバイク運動の過小評価、栄養摂取状況の影響等が示唆されている。著者らは、今後の課題として体重(BMI)に注目するだけでなく、体組成を評価することや、栄養士をチームに加えた食事内容の管理が必要である、としている。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy