エムポックス(Mpox)にテコビリマットは無効:STOMP/A5418試験
Tecovirimat for the Treatment of Mpox

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
February 2026
394
開始ページ
884

背景

テコビリマットは、非ヒト霊長類(NHP)モデルでの有効性に基づき天然痘治療薬として承認されている。
アメリカUniversity of North CarolinaのFischerらは、成人エムポックス(Mpox)クレードII感染患者412名を対象に、経口テコビリマットの有効性・安全性を検証する第3相国際共同RCTを行った(対照:プラセボ)。
一次エンドポイントは、活動性の皮膚または粘膜病変を有する参加者における臨床的寛解(イベント発生までの時間分析で評価)。

結論

テコビリマットの一次エンドポイント効果を認めなかった。痛みの軽減、ウイルス消失においても群間差はなかった。有害事象に群間差はなかった。

評価

驚くべきことに、両群とも入院による標準ケア(栄養・二次感染防止)だけで、病変は速やかに改善した、という。血中のウイルス消失速度にも群間差はなく、さらに発症5日以内の早期投与でも効果に差はなかった。動物実験の限界性を明示する衝撃的な結果であり、MPoxの治療方針は、一から再考されることになる。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell