運動はうつ・不安を軽減する:メタ解析のアンブレラレビュー
Effect of exercise on depression and anxiety symptoms: systematic umbrella review with meta-meta-analysis
背景
うつや不安の管理における運動の有効性の研究が集積されている。
オーストラリアJames Cook UniversityのMunroらは、子供と成人を含む臨床診断例および亜臨床的な症状を持つ全集団(既存慢性疾患保持者を除く)を対象に、運動が精神健康に与える影響に関する研究のメタ解析を統合するアンブレラレビューを行った。
結論
63研究(計79,551名)が含まれた。運動は抑うつの症状を標準化平均差(SMD)−0.61、不安症状をSMD−0.47と、いずれも有意に軽減した。有酸素運動が最も高い効果を示し、抑うつでは18〜30歳の若年成人や産後女性で最大の恩恵が確認された。不安症状の改善には、短時間かつ低強度の運動が最も強く関連していた。
評価
重要な主題に関する初めてのアンブレラレビューにより、形式や強度を問わず、あらゆるパラメータの運動介入が精神健康の改善に有効であることを示した。著者らは、集団かつ専門家の指導下で行う運動が抑うつに対して高い効果を持つ一方、不安には心理的障壁の少ない低強度運動が適しているという、個々のプロファイルに合わせた「ターゲット支援」の重要性を強調している。


