適度なコーヒー・茶の摂取は認知症リスクを長期的に軽減する:Harvard Chan研究
Coffee and Tea Intake, Dementia Risk, and Cognitive Function

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
February 2026
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背景

コーヒー・茶の摂取と認知機能の関係が注目されている。
アメリカT.H. Chan School of Public HealthのZhangらは、同国の男女約13万人を最大43年間追跡した大規模コホート調査(NHS・HPFS)に基づき、カフェイン入りコーヒー・カフェインレス(デカフェ)コーヒー・茶(紅茶・緑茶)の摂取量と、認知症リスクや認知機能との関連を調査した。

結論

11,033件の認知症例が含まれた。カフェイン入りコーヒーの摂取量が多い群は、最も少ない群と比較して認知症リスクが18%有意に低かった。10万人年あたりの発症例は、最低摂取群の330名に対し、最高摂取群では141名に抑制された。主観的認知機能低下も15%低減したが、デカフェコーヒーではリスク低下や機能向上の関連は認められなかった。

評価

すでに多数の研究がある主題だが、データの量と追跡期間の長期性、食事記録の詳細性により、強い説得力をもつ結果を提示した。用量反応解析において、カフェイン入りコーヒーで1日2〜3杯、茶で1〜2杯程度の「中等量」の摂取で最も顕著なリスク低下が観察された点が、重要な知見である。デカフェで効果が見られなかった事実は、成分としてのカフェインの重要性を強調している。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell