近位ハムストリング腱症(PHT)への理学療法を体外衝撃波療法と比較
Physiotherapy Compared With Shockwave Therapy for the Treatment of Proximal Hamstring Tendinopathy: A Randomized Controlled Trial
背景
近位ハムストリング腱症(PHT)は臀部下部の局所的な痛みとして現れ、ランニングなどで悪化する。
オーストラリアLa Trobe UniversityのRichらは、同患者100名を対象に、PHTに対する個別化理学療法と体外衝撃波療法の痛みと機能への有効性を比較するRCTを実施した。
一次アウトカムは、4、12、26、52週における7段階評価のリッカート尺度による全般的変化評価(GROC)と、Victorian Institute of Sport Assessment Scale for Proximal Hamstring Tendinopathy(VISA-H)であった。
結論
個別化理学療法と体外衝撃波療法との間に一次アウトカム差を認めなかった。体外衝撃波療法群では、治療満足度や一般健康状態などの一部の二次アウトカムで優位がみられた。
評価
PHTに対する個別化運動療法ベースの理学療法の効果を評価した初めてのRCTである。2つのアクティブ介入を比較したため、効果差が検出されなかった可能性がある。体外衝撃波療法群でアドヒアランスが高かったのは、理学療法群の運動負荷の高さが理由と考えられ、治療選択の考慮事項となりうる。両アプローチの最適対象の選別が重要となる。


