Cam変形が股関節OA発症リスクであることを最大のIPDメタアナリシスで確定
Cam morphology and the risk of developing radiographic hip osteoarthritis within 8 years: an individual participant data meta-analysis of 23 886 hips from the world COACH consortium

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
British Journal of Sports Medicine
年月
November 2025
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開始ページ
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背景

Cam(カム)変形は変形性股関節症(OA)の潜在的リスク因子だが、関連の強さは研究により異なり一般化が困難であった。
世界COACHコンソーシアムは、大規模individual participant data(IPD)メタアナリシスによりCam変形と股関節OA発症との関係を評価した。合計23,886股関節が対象となった(平均年齢:62.2±8.4歳、女性70.6%、BMI:27.4±4.5、平均追跡期間:6.1±3.0年)。

結論

Cam変形は股関節OA(OR 1.87)と関連しており、α角の増大(1.02)とも関連した。Cam変形の股関節における股関節OA発症の全体的な相対リスクは1.62で、51〜60歳のサブグループ(2.15)と男性(2.50)で相対リスクが高かった。

評価

過去最大のIPDセットを用い、自動測定と厳密な股関節OA定義により、Cam変形が股関節OAの明確なリスク因子であることをロバストに確認した。リスク強度は過去報告より低いが、これは初期の股関節OA疑い例を除外したためであり、真の関連性を示すと著者らは言っている。男性と51〜60歳でリスクが高いというサブグループ解析の結果は、股関節OAの一次・二次予防戦略におけるハイリスク群の特定と介入標的としてCam変形が重要であることを示す。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy