Olezarsenの中等度高TG血症への効果を確認:Essence-TIMI 73b試験
Targeting APOC3 with Olezarsen in Moderate Hypertriglyceridemia
背景
アポリポ蛋白C-III(APOC3)mRNAを標的化した新規アンチセンスオリゴヌクレオチド薬olezarsenは、心血管高リスクの中等度高トリグリセリド(TG)血症患者のTG値を低下させるか。
アメリカTIMI Study GroupのBergmarkらは、中等度の高TG血症で心血管リスクが高い患者、または重度の高TG血症の患者1,349名を、月1回50mgまたは80mgのolezarsen投与群またはプラセボ投与群に割り付ける第3相RCTを行った。
一次エンドポイントは、ベースラインから6ヵ月までのTG値の最小二乗平均パーセント変化率であった。
結論
Olezarsenの一次エンドポイント効果を認めた[50mg投与群−58.4%、80mg投与群−60.6%]。重篤有害事象の発現率に群間差はなかった。
評価
Ionis Pharmaceuticalsの同薬はすでに家族性カイロミクロン血症症候群(FCS)に対しFDA承認されており、今回の試験は適応拡張試験である。同クラス薬としては同社のvolanesorsenが先行するが、FDAは未だに承認していない。したがって、Ionisは、olezarsenによりvolanesorsenを置換する戦略であるとみられる。現在の標準的脂質低下療法によるTG値低下率は通常10〜30%程度に留まっており、同薬の低下率50%は目覚ましく、FDAは承認するとみられる。ただし、TG値の低下が心血管疾患ハードアウトカム効果につながるかどうかは未明である。


