自己免疫性肺胞蛋白症に吸入型molgramostim登場:IMPALA-2
Phase 3 Trial of Inhaled Molgramostim in Autoimmune Pulmonary Alveolar Proteinosis
背景
自己免疫性肺胞蛋白症(aPAP)治療には決め手がない。
アメリカCincinnati Children’s Hospital Medical CenterのTrapnellら(IMPALA-2)は、aPAP患者164名を対象に、組換えヒトGM-CSF吸入製剤molgramostimの有効性・安全性を検証する第3相二重盲検プラセボ対照試験を行った(対照:プラセボ)。
一次エンドポイントは、一酸化炭素肺拡散能(DLco)のベースラインから24週までの変化量であった。
結論
Molgramostimの一次エンドポイントに効果を認めた[DLco改善9.8% vs. 3.8%。この効果は48週後も維持された]。セントジョージ呼吸器質問票の総合(SGRQ-T)スコアでも改善がみられた(−11.5点 vs. −4.9点)。活動性(SGRQ-A)スコアは両群で有意差はなかった。有害事象の発現は両群で同程度であった。
評価
Savaraの創薬である。aPAPに対するGM-CSF吸入療法としては、すでにsargramostimの転用が日本で認められているが、米欧では承認されていない。グリコシル化タンパクである、という点がmolgramostimとの差だが、効果・安全性に差があるかどうかは明らかでない。本研究で示されたmolgramostimによるDLcoの改善規模(9.8%)は、肺線維症患者における臨床的に意味のある最小限の改善度(10%)に匹敵し、臨床的意味がある。FDA承認は確実であろう。


