イベルメクチンの抗マラリア効果を確認:BOHEMIA試験
Ivermectin to Control Malaria−A Cluster-Randomized Trial

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
July 2025
393
開始ページ
362

背景

イベルメクチンの一斉投与でマラリア伝播を低減できるか。
スペインUniversidad de NavarraのChaccourら(BOHEMIA)は、ケニア沿岸部のマラリア高度流行地域の世帯をイベルメクチンまたはアルベンダゾールに割り付け、短雨期の始まりに3カ月連続で月1回投与するクラスターRCTを実施した(84クラスター、28,932名)。
一次エンドポイントは、5〜15歳の小児におけるマラリア感染の累積発生率と、全対象参加者における有害事象の発生率であった。

結論

イベルメクチンの一次エンドポイント効果を認めた[初回投与6ヶ月後の小児におけるマラリア感染の発生率は、イベルメクチン群で児年あたり2.20件、アルベンダゾール群で児年あたり2.66件であった(調整後発生率比 0.74)]。重篤有害事象の発生率に群間差はなかった。

評価

すでに複数の臨床試験のある重要仮説で、Cochrane Reviewが、決定的大規模試験を呼びかけていた(https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD013117.pub2/information)。十分な規模でリアルワールド設定の臨床試験を行い、高信頼度の有効・安全結果を出した。実践変更的で高インパクトだが、小児・妊婦における安全性、および他の介入(ワクチンや新薬など)との併用有効性は直近の検証課題である。さらに、イベルメクチンは、顧みられない他の熱帯病の制御にも同時効果をもたらす可能性があり、費用対効果の高いマラリア対策である。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell