肺サルコイドーシスの一次治療にメトトレキサート:PREDMETH
First-Line Treatment of Pulmonary Sarcoidosis with Prednisone or Methotrexate
背景
肺サルコイドーシスの第一選択治療薬はプレドニゾロン(PSL)、第二選択薬はメトトレキサート(MTX)だが、それで良いか。
オランダErasmus Medical Center RotterdamのWijsenbeekら(PREDMETH)は、未治療肺サルコイドーシス患者138名を対象として、これを検証する多施設共同非盲検非劣性試験を行った。
一次エンドポイントは、ベースラインから24週目までの予測努力肺活量(FVC)のパーセンテージの変化量であった。
結論
一次エンドポイントに関してMTXのPSLへの非劣性を認めた[FVCの未補正平均変化量は、PSL群で6.75ppt、MTX群で6.11ppt、補正後の群間差は−1.17pptであった]。有害事象発生率は両群で同程度だったが、プロファイルは明確に異なった。PSL群では体重増加・不眠・食欲増進が最も一般的であった一方、MTX群では悪心・倦怠感・肝機能検査異常が上位を占めた。
評価
肺サルコイドーシス初回治療におけるMTXの位置づけがsteroid-sparingであった中で、発想の逆転の可能性を示した発端研究である。非盲検・単一国・中規模試験という限界が克服されれば、標準化されうる。試験ではPSLが急速なFVC改善を示す一方、MTXは改善はより緩やかであったが、24週時点での改善度は同等であった。これは、重症患者においてはPSL・MTXの併用療法も考慮されうる可能性を示唆する。特にMTXは、PSLによる長期的副作用の回避のための有力な選択肢となり得る。


