足首骨軟骨損傷(OCL)のエビデンスベースに問題:系統レビュー
The Utilization of Patient-Reported Outcome Measures in Assessing the Treatment of Osteochondral Lesions of the Ankle Versus the Knee
背景
足首・膝の骨軟骨損傷(OCL)の評価に患者報告アウトカム指標(PROM)が用いられるが、ばらつきが多い。
カナダUniversity of TorontoのParkらは、両OCLの治療評価におけるPROMの利用を比較する目的で、2014年1月1日〜2023年12月31日に発表された関連文献を系統レビューし、検証済みPROMの使用頻度を比較した。ジャーナルインパクトファクター・出版年・エビデンスレベルに基づいて差異を評価した。
結論
膝OCL研究211件中で87.7%で検証済みPROMが使用されていたのに対し、足首OCL研究233件では41.2%でしか検証済みPROMが使用されていなかった。また、足首OCL研究では44種の指標が使われ、67.8%のみでAOFAS(米国整形外科足部足首学会)スコアが用いられていた。足首・膝OCL研究ともに、検証済み指標の使用とジャーナルインパクトファクター・出版年・エビデンスレベルとの相関はみられなかった。
評価
著者らの結論は、PROM指標使用には大きな幅があること、特に足首OCL研究での使用には問題が多い、ということである。足首OCL治療のエビデンスベースに懸念を生じさせる結果である。


