ModernaのRSV preF mRNAワクチンの高齢者有効性を示す;ConquerRSV
Efficacy and Safety of an mRNA-Based RSV PreF Vaccine in Older Adults
背景
高齢者RS ウイルス(respiratory syncytial virus:RSV)感染症に対するmRNA-1345ワクチンの有効性・安全性 は。
アメリカModernaのWilsonら(ConquerRSV)は、60歳以上の参加者35,541名を対象として、これを検証する第2・3相RCTを行った(対照:プラセボ)。
一次有効性エンドポイントは、2つ以上の徴候・症状を伴うRSV関連下気道疾患の予防と、3つ以上の徴候・症状を伴うRSV関連下気道疾患の予防である。
結論
追跡期間中央値112日で、ワクチンの一次エンドポイントに対する効果を認めた(2つ以上の徴候・症状を伴うRSV関連下気道疾患に対して83.7%, 3つ以上の徴候・症状を伴う RSV 関連下気道疾患に対して82.4%)。
予防効果はRSV A・B両サブタイプに認められ、年齢・併存疾患サブグループ全体で概ね一致した。ワクチン群の参加者はプラセボ群の参加者より、局所反応発現率・全身反応発現率が高かったが、副反応の大部分は軽度〜中等度で一過性であった。
重篤有害事象は両群の参加者の2.8%で発現した。
評価
RSVのmRNAワクチンは、COVID-19へのmRNAワクチンの成功が生み出した直近の大きなポジティブな帰結であり、すでにGSKとPfizerのものがFDA承認されている。このModernaワクチンは、それらとほぼ比肩しうるもので、A・B両型に同等に有効であったとするところが注目されるものの、先行に対し、特別な優越性も劣性もないものとみられる。


