GEヘルスケア・ジャパン、外科用デジタルCアーム装置「OEC 7900 Fluorostar」を発売

高齢者の骨折手術や透析患者のシャント手術時など、低侵襲な外科治療を幅広く支援

GEヘルスケア・ジャパン株式会社
2011年11月11日

GEヘルスケアグループ(以下「GEヘルスケア」)の世界中核拠点の1つであるGEヘルスケア・ジャパン株式会社(本社:東京都日野市、代表取締役社長:川上潤)は本日11月11日(金)、外科用デジタルCアーム装置(デジタル・モバイル・サージカル・イメージング装置)の新製品「OEC 7900 Fluorostar(オーイーシー7900フルオロスター)」を、整形外科/透析などの専門病院・クリニックを主対象に発売します。
OEC 7900 Fluorostarは、現在外科用デジタルCアーム装置市場で高い評価を得ているGEヘルスケアの「OEC(オーイーシー)」シリーズの最新機種で、2009年に発売した最上位機種「OEC 9900 Elite(オーイーシー9900エリート)」と2010年発売の整形外科向けの機能を充実させた「Brivo OEC 850(ブリボー・オーイーシー850」の中間に位置する中上位機種。整形外科のみならず血管撮影にも対応するOEC 7900 Fluorostarを導入し、幅広いデジタルCアーム装置のラインアップを揃えることで、当社は整形外科や泌尿器科から、一般外科や心臓・血管外科、脳外科、循環器外科まで、医療機関の多彩なニーズに応えます。

OEC 7900 Fluorostarの最大の特長は、OECシリーズが誇る高い画質透視や血管撮影の機能を維持しながら、被ばくを低減する多彩な機能やモードを搭載し、かつ日本の手術室環境に対応した小型化に成功したことです。
OEC 7900 Fluorostarは、通常の透視・撮影モードに加え、X線の照射量が少ない低線量モードを採用したほか、手や胸部など撮影部位の体厚にあわせてX線照射量を選択できるモードなど多彩な機能を搭載。撮影条件に応じた細やかなモード選択を可能にしたことで、充分な画質を確保しながら患者に負担の少ない低侵襲治療への貢献が期待できるほか、術者やスタッフの被ばく低減にもつながると見込まれています。


また、OEC7900 Fluorostarのサイズは780mm(幅)×1,725mm(高さ)×1,634mm(奥行き)と当社従来装置に比べてシステム全体で約4割の小型化を実現しました。近年の治療の高度化・低侵襲化に伴い、手術室に設置される装置・機器数は増大傾向にありますが、この手術室の過密化が治療のワークフローや効率、引いては検査・治療方法の選択にまで影響を及ぼすこともあります。設置面積が限られる日本の医療機関においてはスペースの有効活用のために、検査・治療機器のさらなる小型化が求められていますが、OEC 7900 Fluorostarでは通常、X線照射と透視情報を検知するCアーム本体と画像処理・表示するモニターワークステーション本体の2つの大型コンポーネントからなる装置構成を、CアームとワークステーションをOECシリーズとして初めて一体化することでコンパクト化を実現、医療機関の手術室ならびに保管スペースの縮小化に大きく貢献すると期待されています。

低線量モードなど多彩な撮影モードを搭載したコンパクト装置であるOEC 7900 Fluorostarは、最上位機種に匹敵する高画質を実現しつつ、より少ないX線照射量での撮影が可能です。臨床的には、高齢者の転倒で多発する橈骨遠位端骨折、また寝たきりの一因となる大腿骨頸部骨折の手術や、約30万人に上る慢性透析患者*2のシャント手術やPTA(経皮的手術)時などにおける的確な術者支援に貢献すると見込まれています。加えて、より身近な医療施設での患者に負担の少ない低侵襲治療の画像支援に寄与すると期待されています(OEC 7900 Fluorostarの撮影画像をページ下部に掲載)。

■OEC 7900 Fluorostarのその他の特長は以下の通り。

・1280×1024の高解像度を実現した19インチ液晶モニターを搭載、撮影した高解像度画像を忠実にモニターに反映
・医療用画像通信プロトコルの標準規格DICOM(ダイコム)に準拠したほか、CD/DVD/USBといった記録装置を標準装備し、画像などのネットワーク送信やペーパーレス化に対応。画像データを的確に管理・共有できるようになり、術後スクリーニングやカンファレンスなどの効率性向上に貢献
・本体の左右どちらからも操作可能なタッチスクリーンを採用し、操作性を向上

国内の外科用イメージ市場が年間約45億円の規模*3を持つなか、GEのデジタルCアーム装置OECシリーズは1999年の発売以来、2004年に電動制御型Cアーム搭載装置「OEC 9800 Plus」、2009年にOEC 9800 Plusの後継である最上位機種「OEC 9900 Elite」、2010年に整形外科向けの機能を充実させた「Brivo OEC 850」を発売するなど、大規模病院から専門クリニックまで幅広い医療機関のニーズを満たす製品を世に送り出し、現在国内の外科用イメージ市場において3割を超えるシェアを占めています*1。
当社は今回発売するOEC 7900 Fluorostarを、最上位機種OEC 9900 Eliteと普及機種Brivo OEC 850の中間機種として、OECシリーズの新しい分野を開拓する主力製品と位置づけ、整形手術を手掛ける医療機関や整形専門クリニック、透析のシャント手術、PTA(経皮的手術)を実施している病院の新規購入・買い替えを主対象に発売します。また、同機種の導入を機に全OECラインアップのさらなる拡販を図り、国内の外科用イメージ市場でトップの地位を獲得することを目指します。

*1 (社)日本画像医療システム工業会(JIRA)の調査(2011年4〜6月期出荷台数)にもとづく自社推計
*2 出典:(社)日本透析医学会「2010年末の慢性透析患者に関する基礎集計」
*3 出典:(社)日本画像医療システム工業会(JIRA)の調査(2010年出荷台数)
製品名: OEC 7900 Fluorostar(オーイーシー7900 フルオロスター)

薬事販売名:OEC7900シリーズ
希望小売価格:3,300万円(税込み)※構成により異なる
発売日:2011年11月11日(金)
初年度国内販売目標:30台
医療機器認証番号:221ACBZX00062000

その他、本資料に記載された装置の製品名/薬事認証名称/医療機器認証番号は以下の通り

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