はい、移転時の図書室のコンセプトとして10年後にはほぼオンライン化しているだろうと予想しました。そうなると“図書”というより“情報”という認識になると考え、その名称にしました。ちなみに私がいなくても、院内の皆さんが利用いただけるように24時間入室できるようにしています。
移転時に図書管理システムを導入し、全ての蔵書はバーコードで管理をしています。 入り口にPCがあるので、貸出・返却はセルフでやっていただいています。 クラウド型のシステムのため、院外のスマホ等からもアクセスできるので、利用者は場所や時間の制限なく、蔵書を確認することができます。 また、オンラインのコンテンツについてはリンクリゾルバを使用しています。 最終的にはメディカルオンラインの情報等も全てシステムに入れて、誰も情報センターに来なくてもいいようにしたい、というのが目標?というか野望ですね(笑)
そのタイミングで導入しましたけど、私個人としてはもっと前から導入したかったです(笑)。ただサービス開始当時(2015年)は、冊数もまだ少なかったですし、お値段的にもちょっと手が届かないなと思っていました。あと当時、電子書籍に対してどの程度の利用があるかという見込みを予想するのが難しかったです。
一番怖かったのは、早期にMOLイーブックスを導入しても“電子書籍のニーズを上手くつかめずに結局利用が伸びずに解約する”ということだったので、導入時期は結構慎重に見極めました。 そのような中で、2020年以降MOLイーブックスのラインナップが増えてきたのは導入のきっかけとして結構大きかったですね。ユーザーが喜んでくれそうな、ドクターに言ったら飛びついてくれそうなラインナップが増えてきたので、しっかりと利用周知を行えば使われるだろうと判断し、まずはトライアルを行ったのが2021年ですね。
導入前にトライアルを行ったのですが、その時から意外と利用は多かったです。 というのも、トライアル開始時にMOLイーブックスの営業の方から、ある病院さんが作られたというQRコードを入れた利用促進用の資材を教えていただきましたので、それで院内周知を行いました。QRコードを作るのが楽しくなったりして(笑)。 ちょうど職員が(院内で)スマホを利用し始めた時期とも重なったので、QRコードとの親和性が高かったのも良かったと思います。
はい、トライアルの終了後も“利用時のベストセブン“を紹介したり宣伝して、その流れで本番導入しました。
本番導入後はどうにかして利用を伸ばしたいと思って宣伝しました。 医療従事者向けに宣伝するのはもちろんなのですが、病院全体で利用してほしいので事務の方にも宣伝して(笑)。MOLイーブックスは医学だけでなく、食べ物やペット、子育て、株式投資の本まであるので、その辺りを宣伝していました。 それが結構食いつきが良くて(笑)。 ですので、初期に利用が伸びない・・みたいなことはなかったです。
そこははっきりとは分からないので、しばらくしてQRコードだけではなく、書籍IDも掲載するようにしました。 QRコードがあってもキーワード検索でタイトルを検索して探す人も結構多くて、入力するワードを間違えて“見ることができない”と言われることもありました。 その際に、QRコードを作る際に使っていた書籍IDでMOLイーブックスを検索すれば1発で検索にヒットしたので、それ以降はQRコードに加えて書籍IDも掲載することにしました。 書籍のタイトルをいちいち入力するのも大変じゃないですか? やはり1発で書籍にアクセスできるという点でQRコードや書籍IDは有用だと思います。
そうですね、それとウチの病院は訪問看護やケアマネの事業所が入っているのですが、 その人たちにも何とかMOLイーブックスを知ってほしくて、各職種向けのラインナップを揃えて“こんな本がありますけど、どうですか?” と周知しています。 その流れで“助産師さん向けのおススメ“のような形でテーマ別におすすめを作っていたら、それがちょっとずつ楽しくなってきて色々と作っています。
そうなんです、どんどん範囲が広くなってしまっています(笑)
お会いするスタッフや先生に口頭でもお伝えしています。 例えば、“同時アクセス無制限で読めます”とか、“年間購読なので好きなだけ読めます”などもそうですし、“スマホでアクセスすると便利ですよ?”、“ 通勤途中の電車でも読めますよ?”と院外利用も周知して。そうすると、先生も「それって凄いねっ!!」と言ってくださるので手ごたえは感じます。 こんな感じで、メリットはバンバン伝えています(笑)。
通勤移動が長い先生から「(MOLイーブックスを読んでいるので)最近移動が楽しいんだよね」と言われたこともあります。 個人的には、ご自身の専門分野ではないのにおすすめ書籍リストで「こんな本もあるんだね」といって読んでいただいたときは手応えを感じます!!
そうですね。あとはやはり続けることが大事だと思います。 私は地道に毎月MOLイーブックスに新刊がアップされると、直ぐに新着書籍リストを作成して周知を行うのですが、これも、1回や2回で“そこそこ利用率が上がったからもういいや“としていたら、ここまで利用率も安定していなかったと思います。
そう思います。最初のリアクションというのはほんの数名の先生で、リアクションの良い先生は決まっているのですが、続けていると、新着の1ヶ月くらい遅れて質問に来る方や“いつもQRコード貼ってあるけど、これどうやって見るの?”と聞いてくる方が出てきたりするので、やはり継続は大事だと思います。 気がつくまでには人それぞれ時間がかかるので1回やって終わりにしない、というのはもちろんですが、色々なやり方をしないと浸透しないというのもあると思います。
いや、びっくりしました!! 管理者ページで毎月の利用は見ていたのですが、何種類の書籍を読んだかという視点で見たことが無かったので、数字を聞いて凄いなって思いました。 通常、電子書籍というのは決まった書籍を購入するのでそれしか見ることができないですが、先程の先生のように自分の分野ではない書籍にアクセスするのは、多くの種類の中から選べるからこそで、年間購読制でないとできないことですよね。 これだけの種類の書籍にアクセスできるというのは本当に便利で助かっています。 年間購読の費用という投資に対して、それに見合うものは返ってきているという感触はとてもあります。
逆にこのお値段で良いのかな?って(笑)この価格でここまでのラインナップって!! こんなに使わせてもらっていて、本当にもうすみませんというのが正直なところです。 メディカルオンラインは、もともと文献配信から利用していて、その時点で利用者に寄り添ってくれるサービスだなと思っていまして、それがさらに電子書籍をこういう形で提供してくださるというのは非常にありがたいですね。
いや、それが当初は利用が無くて。というのも、MOLイーブックスを周知するようになって初めてメディカルオンラインが当院で使えるということに気づく方が結構いまして。 そのため、やはりメディカルオンライン自体のID/パスワードの周知、利用できるという周知も大事だと思います。 当院は利用統計を分析するために部署ごとにIDを分けて発行していますが、それ(ID/パスワード)を記載したカードを部署ごとに作成しています。 最初は看護師さん向けにカードを作ったのですが、それがたまたまネームバッジに入るサイズで、“ぴったり入るね!”なんて言ってくれて喜ばれました。 院内のイントラネットに各部署向けのID/パスワードは掲載しているのですが、やはり皆さん見ていない・・そこで全部署向けのカードを作って各部署まで届けていました。 それをある時、図書室の掲示板に全部署分を掲示したところ、多くの職員の目に留まったからか、予想以上にカードが無くなりました。
そうなんです。
個人的には当院の図書管理システムにMOLイーブックスの年間購読書籍を全て登録してリンクさせることですが(笑)。 やはり、配信書籍の追加ですかね?現在年間購読では約7,000冊と聞いていますので、ぜひ1万冊をお願いしたいです!! 1万冊目はどこの出版社さんの書籍なのかな、なんて想像しています(笑)
面積 | 135㎡ |
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座席数 | 18席 |
担当職員 | 1名 |
PC | 9台(内ネット環境 8台)利用者用は6台 |
FAX | 1台 |
複合機 | 1機 |
蔵書数 |
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受け入れ雑誌数 |
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