CVD高リスクがんサバイバーへの施設ベースの腫瘍循環器リハビリテーションは有益:CORE
Cardio-Oncology Rehabilitation for Cancer Survivors With High Cardiovascular Risk: A Randomized Clinical Trial
背景
がんサバイバーへの施設ベース腫瘍循環器リハビリテーション(cardio-oncology rehabilitation: COR)ブログラムの有益性は。
ポルトガルCentro Hospitalar Vila Nova de Gaia/EspinhoのViamonteら(CORE)は、心血管疾患高リスクのがんサバイバー75名を対象として、これを検証するRCTを行った。患者を8週間の施設ベースの心臓リハビリテーション(CBCR)群と地域ベースの運動療法(CBET)群に割り付けた。一次アウトカムは、2ヵ月での最大酸素摂取量(V?o2)の変化である。
結論
CBET群と比較して、CBCR群は平均ピークV?o2の改善が大きかった(2.1 mL/kg/分 vs. 0.8 mL/kg/分、群間差 1.3 mL/kg/分)。また収縮期血圧(-12.3 mm Hg vs. -1.9 mm Hg)・拡張期血圧(-5.0 mm Hg vs. -0.5 mm Hg)・BMI(-1.2 vs. 0.2)・身体活動レベル(1035.2 METs/分/週 vs. 34.1 METs/分/週)・ヘルスリテラシースコア(2.7点 vs. 0.1点)も同様にCBCR群が良好な結果を示し、介入アドヒアランスも有意に高かった(90.3% vs. 68.4%)。
評価
CORはすでに多くの試みがあり、レビューもある主題で(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35888095/)、このRCTは中央施設での集中的取り組みを唱導する結果をもたらした。プログラムの世界的な標準化と長期効果の確認が目指されてゆくことになろう。