敗血症へのビタミンCカクテル、ふたたび無効結果:中国HYVCTTSSS試験
Combined Treatment with Hydrocortisone, Vitamin C, and Thiamine for Sepsis and Septic Shock (HYVCTTSSS): A Randomized Controlled Clinical Trial
背景
敗血症性ショック患者にビタミンC・ステロイド・チアミンを投与することで死亡率が大きく低下するという前後研究が2017年に発表されて以降、これを検証する多くのランダム化比較試験が開始されている。中国広州市Southern Medical UniversityのChangらは、敗血症・敗血症性ショック患者において、7日間のヒドロコルチゾン、4日間のビタミンC・チアミンまたはそのプラセボを投与するランダム化比較試験を実施した。
結論
中間解析後、試験は中途終了した(n=80)。28日全原因死亡率は介入群で27.5%、プラセボ群で35%と差はなかった。72時間以内のSOFAスコアは、介入群で有意に改善した。介入群では高ナトリウム血症が多く見られた。
評価
30%というやや無謀な死亡率差を想定してデザインされた小規模なRCTではあるが、Marikカクテルを検証したものとしてはVITAMINS試験(http://doi.org/10.1001/jama.2019.22176)に続く無効結果となった。


