入院する小児インフル患者でのオセルタミビルはICU入室を予防する
Effectiveness of Oseltamivir in Hospitalized Children With Laboratory-Confirmed Influenza, 2014-2023
背景
小児のインフルエンザではオセルタミビルによって罹病期間が短縮することが示されており、主要なガイドラインもインフルエンザで入院した小児患者に対して抗ウイルス薬治療を推奨している。ただし、集中治療室(ICU)入室など、重症化の予防効果については主として観察研究に依存していた。
アメリカChildren's Hospital ColoradoのRytlewskiらは、同国13州の集団ベースのサーベイランスネットワーク(FluSurv-NET)から得た8シーズン分のデータを用い、確定診断を受け入院しているインフルエンザ小児患者(n=13,127)におけるオセルタミビル投与とICU入室・入院期間との関連を評価するコホート研究を実施した。
結論
全体では76.7%が、ICU入室についての解析対象集団では70.2%、入院期間についての解析対象集団では80.9%がオセルタミビルの投与を受けていた。
オセルタミビル未治療の児と比較して、オセルタミビル治療はICU入室リスクを低下させ(調整ハザード比 0.69)。入院期間もオセルタミビル治療を受けた児で短縮した(退院リスクのハザード比 1.13)。
評価
アメリカではガイドラインの推奨にもかかわらず、入院小児の6割程度しか抗ウイルス薬治療を受けていない、という実践とのギャップが存在したが、本研究はオセルタミビルがICU入室リスクを低下させ、入院期間を短縮することを確認し、ガイドラインの推奨を支持するエビデンスを加えた。


