新規OGA阻害抗タウ薬ceperognastatの第2相失敗:PROSPECT-ALZ研究
Ceperognastat in Early Symptomatic Alzheimer Disease: A Randomized Clinical Trial
背景
タウ標的化治療が、早期アルツハイマー病(AD)の新たな治療戦略として注目されている。
アメリカEli LillyのFleisherらは、早期症候性AD患者327名を対象に、O-linked N-acetylglucosaminidase(OGA)阻害薬ceperognastatをプラセボと比較する第2相RCTを行った。一次アウトカムは、低〜中等度タウ集積例における100週時のIntegrated Alzheimer’s Disease Rating Scale(iADRS)の変化である。
結論
Ceperognastatの一次アウトカム効果を認めなかった(ceperognastat 0.75 mg群−8.39、3 mg群−13.27、プラセボ群−10.07)。プラセボ比の疾患進行は0.75 mg群で16%少なかったが、3 mg群では逆に32%多く、二次臨床アウトカムにも有益性は認められなかった。他方、tau-PET・MRI所見には多少の改善が認められた。
評価
多様なアプローチが試みられているタウ領域だが、再び否定結果となり、Eli Lillyは開発中止を表明した。JAMA Editorialは、標的効果と臨床効果の乖離を重視し、未検証の作用機序薬の開発においてバイオマーカーのみを有効性の代替指標とする危うさが示された、としている。なお 現在タウ領域では、diranersen(ASOによるタウ産生抑制)とE2814(MTBR抗体による伝播遮断)が第3相に到達している。


