新規抗CD38抗体薬mezagitamabは難治性ITPに有望:第2相試験
A Phase 2 Randomized Trial of Mezagitamab in Primary Immune Thrombocytopenia
背景
免疫性血小板減少症(ITP)には、決め手がない。
アメリカMassachusetts General HospitalのKuterらは、持続性/慢性ITP成人患者41名を対象に、抗CD38抗体mezagitamabの週1回8週間皮下投与の安全性・有効性を検証する第2相RCTを行った(対照:プラセボ)。
一次エンドポイントは、有害事象であった。
結論
一次エンドポイント発生率はmezagitamab群68%、プラセボ群69%であった。16週時点での血小板反応率(血小板数5万/μL以上かつベースラインから2万/μL以上増加)は、実薬群で91%に達し、プラセボ群の23%を有意に上回った。血小板増加は最短で投与開始2日後から確認された。
評価
Takeda創薬による新規抗長寿命形質細胞(Long-Lived Plasma Cells: LLPC) 抗体薬で、リツキシマブ等を超える精密標的化を可能にした。特に、投与後数日で血小板が増加したことは、自己抗体の減少だけでなく、NK細胞による血小板破壊の直接的な抑制が寄与している可能性を示唆している。ただし、免疫グロブリンレベルの低下(IgGで最大38%減)が確認されており、長期的な感染症リスクについては、現在進行中の第3相試験によるさらなる検証が必要である。


