PCI後の長期維持療法ではクロピドグレル単剤がアスピリン単剤に優る:HOST-EXAM試験10年結果
Aspirin versus clopidogrel for chronic maintenance monotherapy after percutaneous coronary intervention: 10-year follow-up of the HOST-EXAM trial
背景
PCI後に一定期間の抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)を終えた患者の長期維持療法において、クロピドグレル単剤とアスピリン単剤の何れが優るか。
韓国Seoul National UniversityのParkらは、患者5438名を対象としてこれを検証したHOST-EXAMの10年間追跡結果を発表している。
一次アウトカムは、全死因死亡・非致死性心筋梗塞・脳卒中・急性冠症候群(ACS)による再入院・BARC出血基準タイプ3以上の出血の複合であった。
結論
中央値10.5年の追跡で、クロピドグレルの一次アウトカム優位を認めた:25.4% vs. 28.5%(HR 0.86)。血栓性および出血性イベントの双方においてクロピドグレルの優越性が示された一方、全死亡率に有意差はなかった。
評価
重要なテーマで、すでに4RCTが存在しているが、10年という追跡期間は群を抜いて最長である。HOST-EXAMは2年結果においてもクロピドグレル優位を報告しており、また他試験でもアスピリン優位を明示したものは存在しない。特に虚血リスクと出血リスクを共に抑制した点は注目され、DAPT終了後の標準治療としてクロピドグレルは第一選択となり得る。東アジア人では更に、「アスピリン・パラドックス(出血リスクの高さ)」が考慮されるべきであり、推奨度は高まる。


