発症4.5時間以降の主幹動脈以外の脳梗塞でもTenecteplaseは有効:OPTION試験
Tenecteplase for Acute Non-Large Vessel Occlusion 4.5 to 24 Hours After Ischemic Stroke: The OPTION Randomized Clinical Trial
背景
主幹動脈以外の閉塞は急性虚血性脳卒中の半数超を占める。血管内血栓回収療法はこれらの患者でベネフィットを示しておらず、発症後4.5時間以内の患者に対しては静注血栓溶解療法が標準治療とされる。では、4.5時間を超えた患者に対して血栓溶解療法はベネフィットを有するか?
中国Xuanwu Hospital Capital Medical UniversityのMaら(OPTION)は、最終健常確認時刻から4.5〜24時間で、主幹動脈の閉塞がなく、灌流画像において救済可能な脳組織を認める脳卒中患者を登録し、静注tenecteplase、または標準的な内科的治療(抗血小板療法)を割り付け、機能的良好アウトカムについて比較する多施設RCTを実施した(n=570)。
結論
機能的アウトカムが良好な患者(修正ランキンスケールが0-1)の割合は、tenecteplase群で43.6%、対照群で34.2%と、tenecteplase群で改善した(リスク比 1.28)。
症候性頭蓋内出血はtenecteplase群で2.8%と、対照群の0%よりも増加した。90日死亡率はtenecteplase群5.0%、対照群3.2%で有意な差は認められなかった(リスク比 1.56)。
評価
発症4.5時間以降の血栓溶解療法に関しては主幹動脈閉塞(LVO)患者を中心にエビデンスが積み上げられてきたが、本試験により、LVO以外の患者においても機能的アウトカムの改善が実証された。
この集団におけるエビデンスの空白を埋め、治療ウィンドウの拡大を支持する結果である。


