海外ジャーナルレビュー : 「整形外科・理学療法」

高齢者の歩行速度と活動断片化度でADリスクを予測?
Association of Combined Slow Gait and Low Activity Fragmentation With Later Onset of Cognitive Impairment [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:整形外科・理学療法
ジャーナル名:JAMA Network Open
年月:November 2021
巻:4
開始ページ:e2135168
【背景】
高齢者の歩行速度と活動断片化度(activity fragmentation)でアルツハイマー病(AD)発症リスクを予測できるとする研究が現れた。National Institutes of HealthのTianらによるもので、60歳以上で認知機能に問題のないBaltimore Longitudinal Study of Aging 登録者520名を対象として、歩行速度・活動断片化度(加速度計測定)と後のMCI/AD(DSM基準)発症の関連(主要アウトカム・指標)を前向コホート研究で検討した。
【結論】
歩行速度の0.05-m/秒毎遅れはMCI/AD発症リスクの7%毎増と関連した。他方、活動断片化度は独立にはMCI/ADリスクと関連しなかったが、歩行速度と活動断片化度の間には有意な相互作用がみられた:活動断片化度が低い場合には歩行速度の0.05-m/秒毎遅れがMCI/AD発症リスクの19%増加と関連した一方、活動断片化度が高い場合には、歩行速度はMCI/ADと関連しなかった。
【評価】
一見反直感的にもみえる結果だが、著者らの結論は、歩速の低下自体はMCI/ADリスクだが、歩行間に多数回休憩を入れることでこのリスクを低減できる、というものである。歩速の重要性は広く認められているが(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29608780/)、歩速低下の負効果が休憩挿入で緩和される、という結論は初めてであろう。
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