海外ジャーナルレビュー : 「癌」

切除可能膀胱がんでの術後免疫療法の効果はリキッドバイオプシーで予測可能
ctDNA guiding adjuvant immunotherapy in urothelial carcinoma [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:Nature
年月:June 2021
巻:Online first
開始ページ:Online first
【背景】
リキッドバイオプシーはがんの診断や治療効果の判定、予後予測における有用性が検証されてきた。Barts Cancer InstituteのPowlesらは、切除可能な尿路上皮がんを対象に術後補助アテゾリズマブと経過観察を比較した第3相ランダム化比較試験IMvigor010の、血中循環腫瘍DNA(ctDNA)の評価が可能であった患者(n=581)においてアウトカムを評価した。
【結論】
治療開始時のctDNA検査では37%が陽性であり、予後不良であった(観察群のハザード比6.3)。アテゾリズマブ治療に割り付けられたctDNA陽性患者では、無病生存期間(ハザード比0.58)・全生存期間(0.59)の改善が認められた。ctDNA陰性患者では治療群間の差は認められなかった。
【評価】
IMvigor010試験は一次有効性エンドポイントに達しなかったが、ctDNAで層別化することでアテゾリズマブの有効な集団を絞り込めることを示した。術後補助治療の精密化に向け、膀胱がんに限らないポテンシャルを持つ知見である。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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