海外ジャーナルレビュー : 「癌」

トリプルネガティブ乳がん二次・三次治療でのペムブロリズマブ、化学療法に優らず:KEYNOTE-119試験
Pembrolizumab versus investigator-choice chemotherapy for metastatic triple-negative breast cancer (KEYNOTE-119): a randomised, open-label, phase 3 trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:The Lancet Oncology
年月:April 2021
巻:22
開始ページ:499
【背景】
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は従来治療の効果が薄く、免疫チェックポイント阻害薬への期待が大きい疾患であり、ペムブロリズマブは、TNBCに対する化学療法への追加で有効性を示している。Dana-Farber Cancer InstituteのWinerらは、31ヵ国150施設の、1-2ラインの転移に対する全身治療歴を有するTNBC患者で、ペムブロリズマブと主治医選択の単剤化学療法を比較する第3相ランダム化比較試験KEYNOTE-119を実施した(n=622)。
【結論】
PD-L1 CPSが10以上の患者における全生存期間(中央値)は、ペムブロリズマブ12.7ヵ月、化学療法群11.6ヵ月であった(ハザード比0.78)。CPSが1以上の患者ではそれぞれ10.7ヵ月、10.2ヵ月(0.86)、患者全体では9.9ヵ月、10.8ヵ月であった(0.97)。
【評価】
TNBCに対するペムブロリズマブは、KEYNOTE-355試験やKEYNOTE-522試験では化学療法への追加で利益を示しているが、単剤で化学療法と比較した本試験では、いずれの集団においても有意な差は示されなかった。探索的解析では、CPSが20以上の患者で有意なOS延長が見られており、高CPS集団に絞った検証の余地は残されている。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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