海外ジャーナルレビュー : 「癌」

早期直腸がんでの臓器温存療法は可能か?:TREC試験
Radical surgery versus organ preservation via short-course radiotherapy followed by transanal endoscopic microsurgery for early-stage rectal cancer (TREC): a randomised, open-label feasibility study [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:The Lancet Gastroenterology & Hepatology
年月:February 2021
巻:6
開始ページ:92
【背景】
早期直腸がんでは、直腸間膜全切除(TME)により根治を目指すのが原則だが、放射線療法と局所切除を組み合わせて臓器を温存するアプローチも試みられている。イギリスInstitute of Translational MedicineのBachらは、ステージT2以下の直腸がん患者を、短期放射線治療と経肛門的内視鏡下マイクロサージェリー(TEM)またはTMEに割り付けるランダム化フィジビリティ検証試験TRECを実施した(n=55)。
【結論】
15施設から55名がランダム化された。臓器温存群の1名は吻合部漏出によりTMEに変更後、6ヵ月以内に死亡、臓器温存群30%でTMEに変更がなされた。重篤有害事象は臓器温存群の15%、TME群の39%で報告された。再発リスク増加と関連する病理学的特徴は、臓器温存群の59%、TME群の86%で存在した。
【評価】
期間内のランダム化患者数を一次アウトカムに設定したフィジビリティ研究で、短期放射線治療とTEMにより低い合併症率とQOLの改善を伴った臓器温存が可能であることを示唆した。続く第2相STAR-TREC試験が進行中である。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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