海外ジャーナルレビュー : 「癌」

ワルファリンの服用者ではがんの発症率が低い
Association of Warfarin Use With Lower Overall Cancer Incidence Among Patients Older Than 50 Years [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:JAMA Internal Medicine
年月:November 2017
巻:Online first
開始ページ:Online first
【背景】
抗凝固薬として広く用いられるワルファリンだが、そのビタミンK拮抗作用が癌の発症と関連するかについては報告が一致していない。ノルウェーUniversity of BergenのHaalandらは、1924〜54年に生まれ2006〜2012年にノルウェーに居住していたすべての人を対象に、6ヶ月以上のワルファリン服用が全癌種の発症に与える影響を調査した(n=1,256,725)。
【結論】
コホートの10.6%ががんを有し、7.4%がワルファリン服用者であった。年齢・性別について調整した罹患率比は、全癌腫で0.84、肺がんで0.80、前立腺がん0.69・乳がん0.90と、ワルファリン服用者で低かった。大腸がんでは有意な影響は見られなかった(0.99)。心房細動・心房粗動のサブグループでは、罹患率比はより顕著に低下した(全癌種0.62・肺がん0.39・前立腺がん0.60・乳がん0.72・大腸がん0.71)。
【評価】
著者らは、ここで示されたがん予防効果をワルファリンによるGAS6-AXLシグナル伝達経路の阻害と結びつけている。新たに登場した抗凝固薬との比較にさらされるワルファリンにとっては心強いデータであるが、機序の解明も含め、さらなる検討が不可欠である。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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