海外ジャーナルレビュー : 「癌」

がん患者の認知機能障害には化学療法よりもPTSDが影響?
Chemotherapy and Post-traumatic Stress in the Causation of Cognitive Dysfunction in Breast Cancer Patients [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:Journal of the National Cancer Institute
年月:October 2017
巻:109
開始ページ:djx057
【背景】
がん治療後の認知機能障害は一般的で、化学療法と結びつけられることが多いが、化学療法を受けなかった患者でもみられる。ドイツCCCLMU University Hospital of MunichのHermelinkらは、新規診断乳がん患者と健康対照者において、3種の評価(神経心理学的検査、心的外傷後ストレス障害[PTSD]の臨床診断、認知機能の自己報告)から、がん関連外傷後ストレスと認知機能の関連を検討した(n=226)。
【結論】
患者の認知機能は低下し(複合Zスコアの群×時間効果-0.13)、Go/No Go課題のエラーも増加した。晩期の影響は、PTSD症状によって媒介されていた。化学療法患者では、覚醒度検査における反応時間の遅れだけが示された。
【評価】
いわゆるケモブレインとは独立に、がんに関連した心的外傷後ストレスが認知機能低下を媒介することを示す興味深い新仮説である。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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