海外ジャーナルレビュー : 「看護・母子医学」

妊婦のSARS-CoV-2感染の出生児への影響:スウェーデン全新生児調査
Association of Maternal SARS-CoV-2 Infection in Pregnancy With Neonatal Outcomes [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:看護・母子医学
ジャーナル名:The Journal of the American Medical Association
年月:April 2021
巻:325
開始ページ:2076
【背景】
COVID-19の妊娠・妊婦・新生児へのインパクトに関しては様々な研究が発表されている。スウェーデンKarolinska InstitutetのNormanらは、同国の妊娠・新生児・感染症に関する3レジストリ(Pregnancy Register、Neonatal Quality Register、Register for Communicable Diseases)に基づく前向コホート研究を行った(2020年3月11日〜2021年1月31日の新生児88,159名)。
【結論】
1.6%の児がSARS-CoV-2陽性母から出生し、平均在胎週数は39.2週であった(対照:39.6週)。早産児率は 同陽性母の児で8.8%、対照児で5.5%だった。母のSARS-CoV-2感染は、新生児ケア入院(OR、1.47)・呼吸窮迫症候群 (OR、2.40)・新生児呼吸器疾患(OR、1.42)・高ビリルビン血症(OR1.47)と有意に関連した。死亡率・退院時母乳哺育率・入院期間に群間有意差はなかった。SARS-CoV-2陽性母からの出生児の0.90% が新生児期に SARS-CoV-2 陽性となり、うち12名は合併症がなく、9名はSARS-CoV-2との関連が不明で、先天性肺炎はなかった。
【評価】
この問題に関しては初期に楽観的報告もあったが、今年に入り「妊婦の感染は危険」という見方が定借した(https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2775396)。このスウェーデン調査はさらに、「児自身へのインパクトはあまり強くなく、ネガティブ結果は主に母の状態悪化による早産増加等によるもの」という見方を強化する。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

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