海外ジャーナルレビュー : 「看護・母子医学」

初期武漢3万所帯データで、COVID-19の家庭内感染問題に解答
Household transmission of SARS-CoV-2 and risk factors for susceptibility and infectivity in Wuhan: a retrospective observational study [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:看護・母子医学
ジャーナル名:The Lancet Infectious Diseases
年月:May
巻:21
開始ページ:617
【背景】
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)によるCOVID-19家庭内感染とその危険因子は。中国Huazhong University of Science and TechnologyのXuらは、2019年12月2日〜4月18日に武漢CDCで確認されたCOVID-19症例および無症候者世帯における感染性と危険因子を定量化して個人レベルの曝露履歴との関連をを解析し、介入政策の世帯再生産数への影響を評価した(対象所帯数27,101)。
【結論】
二次発症率は、15.6%であった。60歳以上の成人は、他のすべての年齢層より感染リスクが高かった。0〜1歳児は、2〜5歳児(OR. 2.20)や6〜12歳児(1.53)より感染リスクが高かった。
同じ曝露時間では、20歳未満は60歳以上よりも他者感染可能性が高かった(1.58)。無症候感染者は症候性感染者より他者感染可能性が低かった(0.21)。症候性感染者では、発症後よりも発症前に他者感染可能性が高かった(1.42)。症例大規模隔離・世帯内隔離・移動制限の実施後、世帯あたり再生産数は、1次症例で52%、2次症例で63%低下した。
【評価】
世界中で問題となっているCOVID19の家庭内感染問題に対し、武漢の徹底調査・対策データで高信頼度の解答を与えた。子供は感染しにくいが大人を感染させる、無発症で終わる児はまず大丈夫だが発症前の児は発症後の児よりあぶない、とした。徹底的人流抑制が有効であることにも新たなエビデンスを出した。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

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