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カテゴリー: | 看護・母子医学 |
ジャーナル名: | Oncology Nursing Forum |
年月: | March 2020 |
巻: | 47 |
開始ページ: | 1 |
【背景】
医療従事者の手指衛生についての研究は多いが、細菌コロニー形成へのマニキュアの影響は。The Ohio State UniversityのBlackburnらは、患者に直接ケアをおこなうがん看護師をマニキュアなし、1日前にマニキュア塗布、4日前にマニキュア塗布にランダムに割り付け、コロニー形成の比較をおこなった(n=89)。
【結論】
1日前マニキュア塗布群は、マニキュアなし群よりもグラム陽性菌コロニーが少なかった(p=0.04)。4日前マニキュア塗布群では、1日前群よりもかなり多くの細菌が発生した(p=0.03)。グラム陰性菌についても同じ傾向が示されたが、差は統計的に有意ではなかった。
【評価】
ヘルスケア従事者の付け爪がよくない、という勧告があるが(https://www.albertahealthservices.ca/assets/info/hp/hh/if-hp-hh-artificial-nails-in-healthcare.pdf)、マニキュアには一定程度の防菌性がある、ということになった。著者らは、「ガイドラインは各施設で考えればよい」と結論している。