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カテゴリー: | 看護・母子医学 |
ジャーナル名: | Oncology Nursing Forum |
年月: | November 2019 |
巻: | 46 |
開始ページ: | 746 |
【背景】
造血細胞移植(HCT)患者の機能的状態とQOL改善のために運動が推奨されているが、入院中に身体活動をおこなうという患者の意図はどんな因子に影響されるのか。University Hospitals Cleveland Medical CenterのKolkeらは、HCT患者54名を対象に、以前の運動習慣・主観的規範感・自己効力感等が身体活動意図に及ぼす影響を検討する長期前向コホート研究を行った。
【結論】
参加患者たちの身体活動意図は、全時点で高く維持された。以前の運動習慣は活動意図と関連しなかった。規範感や自己効力感等意図に影響しうる因子は、症状の悪化により負に影響されたが、これは特に治療が一番苦しい時と退院時に目立った。
【評価】
アメリカ人のHCT患者はみな十分に運動意欲があり、以前の運動習慣には関係がない、というのが一次結論である。看護師はナディア期と退院時に特に注意してサポートすることが必要である、とも示唆される。