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カテゴリー: | 看護・母子医学 |
ジャーナル名: | Oncology Nursing Forum |
年月: | March 2019 |
巻: | 46 |
開始ページ: | E48 |
【背景】
婦人科癌患者における放射線療法前後の膣内微生物叢(マイクロバイオーム)の特徴は。Emory UniversityのBaiらは、婦人科癌患者19名を対象に、放射線療法前後にQIIME 2(TM)を用いて膣内微生物叢を解析するパイロット研究をおこなった。
【結論】
方法は堅固であり、婦人科癌患者のほとんどで、Lactobacillusの枯渇を示した。放射線療法前に比べ、放射線療法後ではMobiluncus・Atopobium・Prevotellがより多く、細菌性膣炎に関連するLactobacillus・Gardnerella・Peptostreptococcusが少なかった。
【評価】
婦人科癌と膣内微生物叢の因果関係を調べる研究はある(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29844701)が、放射線治療前後を比較した研究は初めてである。放射線療法は腸内細菌種に影響し、対処法の検討が重要となっている。