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カテゴリー: | 看護・母子医学 |
ジャーナル名: | The Lancet |
年月: | August 2018 |
巻: | 392 |
開始ページ: | 419 |
【背景】
末梢静脈カテーテル(PIVC)の固定法はPIVCの故障や耐久不良に関連するが、最適な固定方法は確立されていない。オーストラリアGriffith UniversityのRickardら(SAVE)は、2013〜2014年にPIVC留置された成人患者1,697名を対象に、組織接着剤とポリウレタン・縁付きポリウレタン・固定デバイス+ポリウレタン・対照ポリウレタン各ドレッシングの有効性・費用を比較するRCTをおこなった。一次アウトカムは、全原因PIVC障害(脱落・閉塞・静脈炎・感染)であった。
【結論】
一次アウトカムに全群で有意差はなかった。介入総費用にも群間有意差はなかった。皮膚障害(主に発疹)には多少の差があった。
【評価】
重要で基本的な問題で、レビューも繰り返し行われているが「特に推奨されるものはない」という結論のままである。より優れた方法が開発されるまでは、製品選択の主な考慮事項はコストということになるが、退院後に発生した関連費用までは未だ検討されていない。