海外ジャーナルレビュー : 「看護・母子医学」

小児がん看護師の予後に関するコミュニケーションの経験
Pediatric Oncology Nurses’ Experiences With Prognosis-Related Communication [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:看護・母子医学
ジャーナル名:Oncology Nursing Forum
年月:May 2018
巻:45
開始ページ:327
【背景】
がん患者と医療従事者間の間の予後に関するコミュニケーション(Prognosis-Related Communication: PRC)は、特に小児がん患者のケースでは難しい問題である。University of UtahのNewmanらは、小児がん看護師316名を対象として、看護師と患者の両親との間のPRCに関する経験をオンライン調査し、看護因子(小児腫瘍看護の経験・学位・外来実践の有無・PRC訓練の有無)、PRC(Prognosis-Related Communication in Oncology Nursing Scale[PRCONS])、多職種連携(Collaborative Behavior Scale: CBS)、道徳的苦痛(Moral Distress Scale-Revised: MDS-R)、ケアの質(Nurses’ Assessment of Quality Scale-Acute Care Version: NAQS-ACV)を分析した。
【結論】
看護師は、予後の開示が意思決定に重要であることについて強く賛成したが、看護師は自己の役割決定において努力を強いられている、と報告した。長年のPRC経験や訓練経験を有し、外来での実践経験があり、CBSで高スコアだった看護師は、PRCに関してポジティブな経験を報告した。PRCONSおよびCBSの高スコアは、道徳的苦痛の軽減と関連していた。
【評価】
医師と患者家族の間で予後に関する会話がいつおこなわれたか、チーム内で情報伝達や文書化されていない場合、看護師は患者や家族とのPRCに関わる会話中に、自分の役割がはっきりせず困惑する、という。他の研究でも、医療従事者の道徳的苦痛軽減のためのチーム・コミュニケーションの重要性が示されている(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24001179)。著者らは、PRC経験が豊富な看護師は経験の浅い看護師のために、PRCに関連する行動を積極的にモデル化すべきである、としている。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

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