海外ジャーナルレビュー : 「看護・母子医学」

この10年で一般市民のHFへの意識は向上していない:ドイツの調査
Heart failure awareness survey in Germany: general knowledge on heart failure remains poor [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:看護・母子医学
ジャーナル名:ESC Heart Failure
年月:March 2017
巻:Online first
開始ページ:Online first
【背景】
心筋梗塞や脳卒中と比べ心不全(HF)の社会的意識は低く、HFの予後が悪性腫瘍と同じくらい深刻であることはあまり知られていない。そのため、近年意識啓蒙のための様々な取り組みがなされているが、一般市民のHFへの意識は向上したのか。ドイツUniversitatsmedizin BerlinのDungenらは、2007・2012・2015年に合計3,061人の成人が参加したHFの原因・症状・予後・治療に関するアンケートにより、HFに関する知識、およびその情報源と利用について調査した。
【結論】
「心不全」の意味を知っていたのは2007年で68%だった。心不全の主要3症状(息切れ・運動耐容能低下・脚浮腫)を全て知っていたのは、2007年40%・2012年36%・2015年35%だった。回答者にはHF経験者・HF患者家族に加え医療従事者も含まれていたが、重症度および予後に関する知識が不十分であった。高齢者はGPからの書面による情報やアドバイスを優先し、若年層はインターネットを頻繁に利用していた。
【評価】
この種の研究の中では最大のものである。2007〜2015年間に全体的なHFの意識は変わらず、治療に関する意識が大幅に低下していた、という。著者らは、今後の啓発キャンペーンは、年齢に応じて利用可能なすべてのメディアチャンネルを使用する必要があり、特に年配の患者には紙媒体・テレビ・ラジオが有効で、重要なことには家庭医が直接アプローチして伝えるべき、としている。
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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

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