海外ジャーナルレビュー : 「看護・母子医学」

語彙解析によりがん患者とのコミュニケーションを見直す
Communication during radiation therapy education sessions: The role of medical jargon and emotional support in clarifying patient confusion [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:看護・母子医学
ジャーナル名:Patient Education and Counselling
年月:January 2017
巻:100
開始ページ:112
【背景】
がん放射線診断・治療での患者‐医療従事者間のコミュニケーション中に、医療者の慣用語(ジャーゴン)が説明に含まれ、そのことが治療をためらう患者の対話への集中を損なったり、病状や治療方法を正確に認識することを困難にさせてしまう場合があり、患者の誤解を特定して理解を促進する取り組みがなされている。オーストラリアUniversity of New South WalesのSmithらは、治療指導および精神的支援のためのセッション中の、RTと患者のコミュニケーションスタイルを分析し、RTのコミュニケーション戦略を検討した(n=患者58人とRT10人)。対話の記録後、MaxDictioを用いて語彙解析を行い、医療者の慣用語の使用頻度およびタイプを分析し、患者が何に対してRTに説明を求めるかを同定した。
【結論】
「療法士(therapist)」のような一般的な医療用語、および医療者の慣用語が文脈的に使われており、それぞれ1/3を占めていた。治療・副作用に関する専門用語は、それぞれ10/1以下であった。多くの患者は、治療のプラン・スケジューリングについての説明を求め、放射線機器による治療回数・副作用・リスクはよく理解していなかった。RTはビジュアルで説明したり、簡単な言葉や例えをよく使用した。
【評価】
医療用語の患者理解度を医学生が調査した研究(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24525222)があるが、語彙解析は初めてであろう。著者らは、「RTをトレーニングし、患者理解を高めるため個々人に合わせた情報提供をするのが有益」であり、「がん治療以外で使用される医学用語を分析する将来の研究が必要」としている。
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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

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