海外ジャーナルレビュー : 「生活習慣病」

SGLT1/2阻害薬sotagliflozinはCKDのT2D患者でも心血管系に有益:SCORED
Sotagliflozin in Patients with Diabetes and Chronic Kidney Disease [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:生活習慣病
ジャーナル名:The New England Journal of Medicine
年月:January 2021
巻:384
開始ページ:129
【背景】
SGLT1/2阻害薬sotagliflozinは、心不全治療にも使えるのではないかと示唆されている興味深い血糖降下薬である。Harvard Medical SchoolのBhattら(SCORED)は、慢性腎臓病を合併した2型糖尿病(T2D)患者へのその効果を検証するRCTを行った(対照:プラセボ、n=10,584)。対象患者はHbA1c≧7%でeGFR 25〜60mL/分/1.73m2 体表面積で、心血管疾患リスク因子を有した。一次エンドポイントは試験中に変更され、心血管死・心不全入院・心不全緊急受診の総数である。
【結論】
資金不足のため試験は早期終結された。Sotagliflozinの一次エンドポイント有効性を認めた(HR:0.74)。しかし、同薬は有害事象(下痢・性器真菌感染症・体液量減少・糖尿病ケトアシドーシス)の発生が多かった。
【評価】
SOLOIST-WHFは心不全合併患者を対象として同薬の効果を示したが(https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2030183)、この論文はCKD患者を対象としたものである。二次エンドポイントとしてeGFR低減抑止もみられているようだが、統計的には非有意である。ユニークな血糖降下薬だが有害事象も目立つことを再び示した。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)
Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)
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