海外ジャーナルレビュー : 「生活習慣病」

電子タバコの禁煙有用性問題は未だ確定せず
Effect of e-Cigarettes Plus Counseling vs Counseling Alone on Smoking Cessation: A Randomized Clinical Trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:生活習慣病
ジャーナル名:The Journal of the American Medical Association
年月:November 2020
巻:324
開始ページ:1844
【背景】
電子タバコが禁煙に有用かどうかは重要な問題である。カナダMcGill UniversityのEisenbergらは、禁煙をしたい成人376名を対象としてこれを検証するRCTを行なった。参加者は全員個人カウンセリングを受け、ニコチン入り電子タバコ群(n=128)・ノンニコチン電子タバコ群(n=127)・電子タバコ無し群(n=121)に12週間割り付けられた。1次エンドポイントは、12週間での7日間禁煙成功である。
【結論】
カウンセリングのみ群と比べ、カウンセリング+ニコチン入り電子タバコ群は12週で有意に禁煙率が高かったが(21.9% vs. 9.1%)、24週では効果は消失した。他方、ノンニコチン電子タバコ群は12週での有意差は無かったが、24週では有意差がみられた(20.5% vs. 9.9%)。有害事象は主に咳とドライマウスで、どの群でも多く報告された。
【評価】
先行研究(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30699054/)を裏付ける結果だが、試験は中途終了しており、サンプルサイズや研究デザインへの批判もある(https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-the-randomised-control-trial-on-e-cigarettes-for-quitting-smoking/)。決着をつけた研究とはみられない。
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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)
Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)
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