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カテゴリー: | 生活習慣病 |
ジャーナル名: | JAMA Internal Medicine |
年月: | April 2020 |
巻: | Online first |
開始ページ: | Online first |
【背景】
中国はCOVID-19で強烈な国家主導対応を示した。同国Shandong University(山東大学)のXuら(SMASH)は、同省における国家主導の5年(2011〜2016年)塩分制限介入の効果を検討する前後研究を行った(介入前:n=15,3509、介入後:n=16,490)。介入法は、メディアキャンペーン、塩分測定用スプーンの配布、レストラン、マーケットでの低塩分製品の販売促進、家庭・学校における塩分低下教育などである。一次アウトカムは、24時間尿中Na/K排出量の変化である。
【結論】
介入により、24時間尿中Na排出量は25%低下、K排出量は15%増加した。全参加者の調整平均収縮機血圧は 131.8 mmHgから130.0 mmHgに、拡張期血圧は83.9 mmHgから80.8 mmHgに低下した。また食事中塩分量や高血圧に対する知識や行動なども有意に変化した。
【評価】
主婦と子供を主なターゲットとして展開し、早期知識獲得と行動変容にアプローチをかけたものである。SBP変化は非有意、DBP変化は有意であった。